支部報 vol.44 2006.2
支部長あいさつ <新年のご挨拶に代えて>
支部長 杉浦 譲治
会員の皆様、2006年新しい年を迎えるに当たり一言ご挨拶を申し上げます。
新年明けましておめでとうございます。
昨年一年は、暗く異常な事件も多く発生しましたが、後半株価の上昇など経済的にはようやく明るさを取り戻し始めた年ではありました。
しかし、何といっても我々建築関連の技術者にとって大きな衝撃をもたらした事件は構造計算書偽造事件の発生でした。
昨年協会は「建築コスト管理士」という新しい資格認定制度を発足させましたが、この事件は今後の建築関連の資格にとって大きな変化をもたらす可能性があるという意味で大きな関心があります。
まず、建築士の資格の更新問題は間違いなく起きてくるでしょう。
すでにこの問題に疑問を持った当会の資格は当初より資格の更新期間を定めています。しかし、今のような方式の更新の仕方で本当に良いのか私は疑問を持っています。
職能者として社会に認められた個人が自らの努力で社会のために自らの技術を磨くという本当の意味でのCPDがこれからの社会に求められるでしょう。
この事件でCPDの制度そのものは完全に追い風になります。制度のための制度ではなく、会員の皆さんをはじめ関連する技術者の皆さんが本当に勉強しやすい制度を作り上げなければならないと思っています。
また、技術者の倫理問題は一層強く求められるでしょう。しかし、この問題は当然ながらその資格の社会に於ける認知度と、その職能に対する一定の収入が確保できる状況が必要です。
職能者としての努力と倫理、社会における認知度と一定の収入まさにこれらは相関しています。
「卵が先か、鶏が先か」の問題でしょうが我々は技術者としてどのような状況にあろうと自分の技術に対するスキルアップの努力が先であることは当然です。結果は後からついてくるはずです。
当然、国や行政はこの問題に対しいろいろな対策を計画しているでしょう。われわれが国に望むことはいたずらに大騒ぎして社会を混乱させることではなく、しっかりとその原因を捕捉してほしいということです。
残念ながら現在の国会における証人喚問やテレビの大騒ぎを見ても肝心の部分にはあまり触れられていないような気がします。
東京大学の西垣教授は「人間の欲望は本来アナログで、量が増えればどこかで飽和状態に達して抑制されるものだったが、現在のデジタル化の傾向はゼロが一つ二つ増えても単に記号だからと同じ感覚になってしまう、そのことは企業が社員に何をしてもいいからもっと稼げというような過当競争を後押しする原因にもなり、ある時期から急にモラル崩壊が起きた原因とも関係が有るのではないか」と言っておられる。
人間が社会に共存するためのモラルの存在はまさに人間の最もアナログ的部分であると思います。
建築に関するあらゆる技術がコンピューターの支援を得ている現在の状況は、我々技術者が人間としてのアナログ的な部分をもっと大事にしろと言う警告ではないでしょうか。
平成18年度 支部通常総会及び懇談会のお知らせ
支部長 杉浦 譲治
謹啓
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は当支部事業運営に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、まだお屠蘇気分が抜け切らない頃かと存じますが、出来るだけ多くの会員皆 様方にご出席頂きたく早々とご案内申し上げる次第です。標記通常総会並びに懇親会は、下記の 通り開催予定でございますのでよろしくお願い申し上げます。
謹白
<通常総会>
- 日時: 平成18年4月21日(金) 16時30分より
- 場所: 東京第1ホテル錦 3階「ドルチェ」
住所:名古屋市中区錦三丁目18番21号
TEL:(052)953-6850
※地下鉄・東山線又は名城線「栄駅」下車 ①番出口 徒歩約2分 - 議案
第1号議案 平成17年度 事業報告承認の件
第2号議案 平成17年度 収支決算及び監査報告承認の件
第3号議案 平成18年度 事業計画(案)に関する件
第4号議案 平成18年度 収支予算(案)に関する件
第5号議案 平成18年度 役員の退任・選任に関する件
第6号議案 その他 - 表彰式
<懇親会>
- 日時:平成18年4月21日(金) 18時より
- 場所: 東京第1ホテル錦 11階「アンピオ」
住所:名古屋市中区錦三丁目18番21号
※地下鉄・東山線又は名城線「栄駅」下車 ①番出口 徒歩約2分
TEL:(052)953-6850 - 会費:6,000円
今年の八団体共催新年互礼会
総務委員会委員長 佐藤 佳久
新年あけましておめでとうございます。昨年は、12月早々に雪の舞う肌寒い師走となりました。
さて、当協会が参加するようになって10回目の互礼会ですが、例年に倣い名古屋国際ホテル2階国際ホールにおいて建築関係八団体主催による新年互礼会が平成18年1月6日(金)午後6時から午後8時まで開催されました。
今年は(社)日本建築家協会東海支部愛知地域会が幹事団体で、星野真美さんが司会をされ、服部滋同協会愛知地域会副会長の「開会のことば」で始まりました。
各団体長の紹介につづき尾関利勝同協会愛知地域会会長が主催者八団体を代表してあいさつをされました。
昨年に続き残念ながら所用のためお見えになれなかった、神田真秋愛知県知事に代わりに愛知県建設部建築指導監の荻野喜彦様が代読をされ、八団体の皆さまを始め、県民の皆さまのご協力により中部国際空港の開港、愛知万博の開催と大輪の花を咲かせることができ、すがすがしい達成感を持って平成18年の新年を迎えることができました。改めてお礼の言葉をいただき来賓のごあいさつを頂戴しました。
つづいて残念ながら、公用でお見えになれない松原名古屋市長に変わり助役の塚本孝保様が代読をされ、木造住宅の無料耐震診断の協力に感謝のお言葉を頂戴し、昨年は安心、安全が大きく揺らいだ年であると、耐震強度偽装問題に触れ早期の市民の不安解消に努めていただき大変感謝しているとお礼の言葉をいただき来賓のごあいさつを頂戴しました。
つづきまして、公職者の皆さまのご紹介につづき、衆議院議員の山本明彦様より来賓のごあいさつを頂戴しました。
つづいて表彰者披露、祝電披露のあと、前年幹事役の岡田利一(社)愛知県建築士事務所協会会長による「乾杯」で和やかな宴が始まりました。
今回の余興には愛知県立芸術大学の皆さんによる「金管五重奏」で会場に美しい音色が流れる中、楽しく盛り上がり、名刺交換や料理・酒を酌み交わし懇談しました。
会の締めくくりには恒例の抽選会があり、新春から縁起のよい贈り物に顔をほころばせていました。今回は当会の勝野徹役員が初参加ながら2等を引き当てるという快挙に積算協会にとって明るい一年になることを祈っています。
最後に来年主催幹事団体となる(社)日本建築学会東海支部支部長、加藤史郎様の「閉会のことば」につづき「一本締め」で散会になりました。
コスト管理士試験対応
コスト管理士対応小委員会
委員長 佐 野 洋 治
■支部での始まり
支部役員会(平成17年3月17日)にて、本部コスト管理士制度運用委員会の内容が討議され、東海北陸支部受検予定者400名程度の対応として、支部にコスト管理士対応小委員会が設置されました。
■ 創設の主旨
建設産業構造の大改革を求められる現在、設計・施工の分野を効果的・総合的に運営するための情報伝達を果たす第三の領域(マネジメント)が、専門機能として求められている。
また、昨今建築市場では、建築物の大規模・複雑化、建築需要の複合化、そして発注・契約業務の多様化、複雑化などを背景に、建築生産構造における〔建築コストの透明性・妥当性・公平性〕を求める社会的要請が強まっている。
こうした状況は、建築生産の全過程をつなぐマネジメント技術が求められており、事業主・資金融資者・設計者・建設会社・運営管理者野機能を、コスト面から支援できる幅広い専門知識・技術を身に付けた人材の育成を図るため、それらの知識・技術を有することを、試験によって審査し、合格した者に、「建築コスト管理士」の称号を付与する制度が本年度より実施されました。
称号の付与は、試験に合格し登録することにより行われます。
■ 建築コスト管理士のビジョン
(1) 建築コスト計画技術の展開により、建築計画における優れた成果を目指す。
(2) プロジェクト遂行の良き理解者・協力者となる。
(3) コスト専門領域における資格者の活用。
■ 試験申込開始までの対応
東海北陸6県の、各関連官公庁・業界団体・設計事務所・建設会社等の企業へ、お願い文書配布、及び、ポスター(300枚)掲示を、6チーム、16名により、直接コスト管理士試験受検啓蒙と、同時に積算協会事業への再認識のお願い行脚を行った。
■ 試験スケジュール
受検申込書頒布 平成17年7月1日(金)から9月3日(土)
受検申込期間 平成17年8月1日(月)から9月3日(土)
経過措置講習 平成17年9月4日(日) 名古屋
筆記試験 平成17年10月16日(日) 名古屋、静岡、金沢
筆記試験合格者発表 平成17年11月30日(水)
面接試験 平成17年12月11日(日) 名古屋、金沢
面接試験合格者発表 平成18年3月初旬
■ 面接試験における対応
面接試験会場を支部では、名古屋会場1か所 に設定し準備してきたが、会場通知の段階にな り、金沢会場受検申込が多く、急遽金沢会場での面接試験実施となり、受験者・面接担当者等関係各位に多大なご迷惑をお掛けしながらも、無事終了することが出来たことを感謝します。
面接の中で、協会への要望事項のヒアリングと受験者との面接担当者が、試験を通じて直接話し合えたことは、本当に今後の協会事業のアドバイス(ヒアリング内容は、協会要望事項としてまとめ、支部役員会にて討議、本部への連絡)を多く戴けたことを生かして進めたい。
■ おわりに
コスト管理士創設の、主旨・ビジョンを理解し、資格習得挑戦のお願いと、準備・ポスター掲示・試験協力と各界の皆様のへのお礼を申し上げます。
建築積算資格者更新講習
資格制度委員会 委員長
生田 孝文
平成17年度建築積算資格者更新講習が名古屋会場を始めに金沢、静岡会場で開催されましたのでご報告致します。
場所 | 名古屋 | 金沢 | 静岡 |
講習日 | 平成17年11月5日(土) | 平成17年11月12日(土) | 平成17年11月26日(土) |
会場 | 愛知厚生年金会館 1階 ホール | 石川県地場産業振興センター 別館 | しずぎんホール(ユーフォニア) |
挨拶 |
(社)日本建築積算協会 東海北陸支部 支部長 杉浦 譲治 |
(社)日本建築積算協会 東海北陸支部 支部長 杉浦 譲治 |
(社)日本建築積算協会 東海北陸支部 支部長 杉浦 譲治 |
愛知県建設部建設総務課建設企画室 主幹(建設技術グループ) 大久保智司 |
石川県土木部次長兼営繕課長 徳田 勉 |
静岡県都市住宅部 営繕企画室長 竹内 明正 |
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総論 |
国土交通省中部地方整備局営繕部 営繕積算調査官 長野 薫 |
国土交通省北陸地方整備局営繕部 設計課長 青木 茂和 |
国土交通省中部地方整備局営繕部 営繕積算調査官 長野 薫 |
第一編 「建築積算資格者の責任と業務」 | |||
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株式会社棟建築企画 取締役 和田 浩嗣 |
明峰積算事務所 代表 宮西 繁 |
株式会社アイピーエス積算部 部長 藤曲 充信 |
第二編 企画・設計・施工段階におけるコスト管理 | |||
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国土交通省中部地方整備局営繕部 建築課積算係長 村山 強 |
㈲富山積算センター 代表取締役 笠谷 正 |
国土交通省中部地方整備局営繕部 建築課積算係長 村山 強 |
第三編 建物使用段階のコスト | |||
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株式会社フジタ 名古屋支店建築部 部長 勝野 徹 |
国土交通省北陸地方整備局営繕部 設計課積算係長 田中 修一 |
株式会社フジタ 名古屋支店建築部 部長 勝野 徹 |
各会場更新講習出席状況
名古屋 | 金沢 | 静岡 | |
更新予定者 | 599 | 133 | 141 |
受講者 | 591 | 132 | 137 |
欠席者 | 8 | 1 | 4 |
受講率 | 98.7% | 99.3% | 97.2% |
講習委員会だより
講習委員会委員長 硎谷 智彦
今年度の講習委員会は、5月に『わかりやすい初級建築積算』を名古屋で、7月に『建築改修工事の積算』を岐阜で、8月に『建築コスト管理ガイドブックの講習会』を名古屋と金沢で、11月に『建築数量積算の実技講習会』を名古屋で開催し、予定どおりに進み3月に名古屋で『建築改修工事の積算』を残すのみとなりました。
協会のホームページをご覧の上、多数の方の参加をお待ちしております。
さて、支部の講習委員会は来年度の計画として、例年定期的に開催している講習は続けていきますが、来年度の講習は前号でも報告したように、『出張講習会』を重点的に開催したいと思っていますが、講習内容は『建築数量積算基準』『初心者用実技講習』『鉄骨積算実技講習』『仮設工事講習』『建築改修工事』等、皆様のご要望にお応え出来ますよう来年度早々にはホームページ上でご案内致します。
又、『パソコンでの実技講習会』も計画していますが、パソコンにはソフトの問題が大きく絡んできます。当協会の賛助会員でもあります協栄産業・TOMOデータサービスに協力をお願いして実現に向け努力いきます。
そして、今年度から本部の講習委員会が講習・CPD運営委員会と名称が変わり、積算協会のCPD制度が『建築コスト管理士』の絡みで来年度から実施される予定です。
本部の講習・CPD運営委員会の委員の一人として、皆様のお役に立つCPD制度を創りたいと頑張っていますが、問題山積みで毎月1回全国支部から委員が集まり真剣に取り組んでいます。あと暫くお待ち下さい。
教育委員会だより
教育委員長 藤井 正王
教育委員会としての活動は教育機関への建築積算の普及を目標にしています。
昨年度から静岡県立浜松工業高校で積算の授業に講師を派遣することになりました。今までの工業高校はいまだに建築積算の授業が少なく、施工の教科書の最後の方に積算があり、授業の時間が無くなると省略してしまうようだと思っていましたが、実は教科書を見てビックリ、数十頁にわたり積算に関する内容を盛り込んでありました。
数量拾いも建築数量積算基準を遵守しており、範囲も広く概論から内訳書のまとめ方さらに歩掛の話まで、昔の教科書からは想像もできない位に、進歩していました。
しかし教える先生が苦労されて、生徒に教えているようで、なかなか自信が持てないようです。
1月には名古屋市立工芸高校でも、積算の授業を行います。これは、すでに10年近くたちましたが、いままでは45分授業を2単位で積算とは何ぞやの授業でしたが、今年は、前半で一般学生に概論を話し、後半は積算に興味を持っている生徒を対象に具体的な拾いの授業を行うようになりました。
この現状をふまえ教育委員会として、今年は派遣講師のPRを工業高校にして、より多くの高校生が、積算に興味を持ち始めるきっかけを作りたいと思います。
設計審査委員会だより
設計審査委員会
委員長 西田 彰
平成17年度は、7件の設計審査依頼がありました。補助金の形態も変わり、3年前の25件をピークに、毎年審査物件が減っております。
設計審査は今年度で5年目になります。以前に比べ設計書の内容はずっと良くなり、審査も順調に進めてまいりましたが、今年度は大変でした。
初めて審査を受けられる法人・設計事務所が多く慣れない手続きや提出書類の不備の為、審査日程が変更したりチェックに手間取ったり、担当の皆様には大変ご迷惑をおかけすることとなりました。
設計書内容は、例年に比べ少し出来が悪かったように思います。その悪さの多くは、積算時の図面と審査時に提出された図面との食い違いによるものです。図面が変わっていては何ともなりません。設計事務所の皆さん、的確な変更指示をお願いします。
チェック側として反省する点もありました。それは質疑の書き方です。
相手に不明な点を的確に問わなければならないのですが、何を言おうとしているのか分からないような質疑が多く、注意深く確認すれば質疑をしなくても良いものもあり設計事務所の方々にはご迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます。
審査物件には、建築積算資格者による取り纏めと設計書への氏名・捺印及び登録番号の記載をお願いしております。
我々建築積算資格者及び日本建築積算協会の地位向上を目指す意味で、認識と責任を持っていただく為の動機付けとしております。
次年度も皆様の設計審査への参加をお待ちしています。
初めて参加を希望される方は、東海北陸支部のホームページ「設計審査・参加申し込み」をご覧ください。
データベース委員会だより
データベース委員会
委員長 木谷 和俊
新空港の開港、愛・地球博の開催と期待あふれる1年のスタート。そして予想以上の盛り上がりの中、9月閉会。私自身も、多分一番入場者の多かった9月3日に見学致しました。
入場と同時に、お茶を買うのに30分、パビリオンの入場に90分、軽食と生ビール3杯、お手洗いが30分、それでもよい思い出を共有出来たと思っています。
さて今年度の活動報告ですが、「いかに身近で、皆様方に利用し易く」をテーマに進めて参りましたが、やっとホームページに載せる事が出来ました。
とりあえず4つのテーマを展開して参ります。
テーマ① … チェックのノウハウ
テーマ② … 刊行物のまめ知識
テーマ③ … コスト情報
テーマ④ … アスベスト法等の学習とPR
内容はまだ工事中ですが、少しずつ掲載していきますのでご利用下さい。ご意見を頂けると幸いです。
ホームページ委員会だより
ホームページ委員会
硎谷 将紀
ホームページ委員会に激震が走りました。
委員長の松岡氏が病気で入院という窮地に陥ってしまったのです。
リーダー不在のホームページ委員会は 宙に浮いた感じとなりこれではマズイと急遽私が仮の委員長に。 しかし 今までの作業内容もわからず 本部からのアンケートメールにどう対応していいか迷い 理由を述べ未記入のまま提出となってしまいました。 その後広報委員の力を借りて再提出することが出来ましたが…
業務面以外でも 松岡氏の存在はムードメーカーとして大きく 個人的ですが ゴルフのよきライバルとして切磋琢磨してきました。
ホームページ委員が立ち上がってからのメンバーで 当初からリーダー的存在だった松岡氏の力は やっぱり重要だったと痛感しました。
今では退院され2006年からは今まで以上に元気に活躍してくれるはずです。
もちろん協会活動も復帰して頂き 松岡氏を頭にホームページ委員は生まれ変わります。
まずはホームページのTOPページデザインを一新し 不要なリンクを整理して見易いホームページを作成します。 また、すばやい対応 新しい技術への取り組みにも積極的に行っていきたいと思います。
そして 現在故障中の掲示板も復活させて もっと活発に 誰でもどんな事でも書き込め 1日1回はチェックしてもらえるようなホームページを目指して 委員全員で知恵を絞っていきたいと思います。
以前 掲示板で「ボーリング大会を復活して欲しい」との書込みがあり それをキッカケに実現する事が出来た前例があります。 積算協会会員に もっと積算協会を利用・活用していただく為には 会員の意見を聞く必要があり その手段の一つがホームページ内の掲示板だと考えています。
社団法人なので あまり無茶はできませんが ホームページに対する意見がありましたら どんどん提示していただきたいと思います。 又、各委員会にお願いですが 最新情報の提出をなるべく早めにお願いします。
広報委員会だより
35号より掲載してきました女性スタッフ紹介ですが、都合により前回までで一時休止とさせていただきます。
掲載させていただいた17社18名の女性スタッフの方々に御礼を申上げます。そして今後も男性社員にも劣らぬ姿勢と紹介の中で掲げたことに対して積算業務に取組んで下さい。
最近の傾向として派遣社員が多くなってきて実際に積算を行う女性スタッフがやはり少なくなりつつあります。
今回をもって休止するのも会員の皆様にとっても残念なことだと思いますが、広報委員会からのお願いとして、休止はしますが各会員の皆様の紹介等でスタッフ紹介の記事は募集いたします。
またこのコーナーが再開できるようにストックしたいと思いますので宜しくお願いします。
これまで、会員紹介そして賛助会員紹介を行い、今回の女子スタッフ紹介と続いてまいりましたが次回は??? (検討中です) 会員の皆様のご希望は有りませんか。
会員の皆様の声を聞かせて下さい。 宜しくお願いします。
「耐震強度偽装問題」に関する会長声明
社団法人 日本建築積算協会会長
中野 由一
建築物は、国民の生命と財産を守る重要な機能を有しており、今後にあるべき良好な建築ストックの形成にとって「丈夫で長持ちする」ことと「環境に優しい」ことの両側面が強く求められている。
この両側面を満たすために必要な基本条件が、建物の建設と維持・管理の両時点にそれ相当のコストをかけることであることは言うまでもない。残念ながら、この常識とも言える基本条件が、建築物に対して蔑ろにされているのが現状である。
今回のいち建築士による遺憾な構造計算書偽造は、安全な建物を提供する責務を有するプロフェッショナルを始めとして建築分野全体の社会的信用を完全に失墜させる不祥事といえる。この問題の背景として、倫理面のみならず、建築確認、建築士資格、受注・発注方式および元請・下請制などに関する制度面での各種の問題や弊害が指摘されている。
しかしながら、建築の積算およびコストにかかわる我が国唯一の専門技術者団体として、昨今の過当競争による安値受注と「叩けばどこまでも安くなる」という社会的風潮がこの問題の背景の一つとなっていることを見逃すことはできない。建築物にとって不可欠な要素は、構造安全性と品質の確保にあることは勿論だが、それと並んでコストの透明性と合理性の確保が益々重要となっている。
したがって日本建築積算協会としては、建築積算資格者や建築コスト管理士の一人一人がこの事件を構造技術の分野で生じた一面的な問題に矮小化することなく、コストを含めた建築生産全般にかかわる構造的問題として捉え、積算およびコストの専門技術者としての社会的責任をはたさねばならいと考える。
図面から鉄筋やコンクリート等の数量を迅速・正確に拾う作業は、建築積算資格者の基本業務の一つである。また、それに基づく適正コスト範囲に関する専門的ノウハウを有している。こうした個々の建築物の生産にとって欠かせない積算業務は、構造や品質面での異常値を点検できる機能を本来的に備えている。さらに、建築設計段階におけるコストプランニングは、建築主にとっての経済性を確保すると同時に、居住者や利用者にとって安全性や利便性を保障する道具であり、建築コスト管理士に求められる専門業務の一部に含められる。このことからも良質な建築物の生産過程において、これら積算技術者が持つ技量をチェック機能として有効に活用すべきであると考える。
今回の問題を受けて、国土交通省が着手する建築士法の再構築に関しては、専門分野の区分け(専攻性)において、既に5回の登録更新を実施してきている建築積算資格者およびCPDによる登録更新性を採用する建築コスト管理士とからなる積算分野を、構造や設備の専門分野と同等に位置付けることが強く望まれる。
当協会では、今後とも積算・コスト分野における専門技術者の役割と責務を明確にし、社会から信頼される建築界の再起にむけて最大限の努力を払う所存である。
17年度 忘年会
広報委員会
昨年、12月17日(金)に東京第一ホテル錦3階レジェロの間にて当積算協会の忘年会を行いました。
忘年会の前には支部役員会も行われ来期の役員改選等の審議があり来期の活動に向けて進行中です。
忘年会の出席者は支部長をはじめ役員及び委員そして賛助会員の皆様33名と遠方の出席者が少なく少数でしたが杉浦支部長の挨拶に始まり、岩本氏の乾杯の音頭でにぎやかな宴が行われました。
今回は残念ながら河邊事務局長が入院の為、欠席でしたが代わりに林積算の林さんが司会をしていただくというように、この協会は皆様の御協力で成り立っていることが再認識される忘年会だったと思います。
出席された方たちは数年に渡って同協会の委員又は役員として活動していただいている皆様ですから気が知れている身内みたいなもので、各テーブルには入れ替わり立ち替わりと移動があり1年間の話題で盛り上がっていました。
中締めの前には昨年の反省としてマイクが半数以上の方に回って皆様の挨拶や上司と共に出席した部下からの話や親子又は兄弟からの身内の話など楽しいスピーチで場内が和やかになりました。
われわれ広報委員会は会場にてこの時の写真を撮影しましたので同時に掲載し会員皆様に当協会で活動されている役員及び委員の状況を報告いたします。
最後に、今後とも日本建築積算協会東海北陸支部の各委員会活動に御協力を宜しく御願いいたします。
新事務局長ご挨拶
東海北陸支部 事務局長
道家 保義 (どうけ やすよし)
新年あけましておめでとうございます。
初めてご挨拶させていただきます東海北陸支部事務局長の道家です。昨年8月から昭和ビル9階の事務局に勤務しております。
私は、以前は情報サービス業でしたので、建築関係は不案内で、当初は内容が分からず戸惑い気味で会員の皆様には、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
これまでに、協会事業の「積算資格者の更新講習」「積算資格者試験」「コスト管理士試験」の運営にたずさわることにより、積算協会の会員の皆様の仕事、資格制度についても少しずつ理解できるようになりました。
また、事務局の池谷さん、元事務局長の河邉さんからいろいろなことを教えていただきながらやっと協会の全体像が見えるようになってまいりました。 積算協会にきて5カ月になりますが、協会の雰囲気にもなれ、ずいぶん長くいるような気がしております。
支部長をはじめ役員、委員の皆さんとは、年代も近く気軽に話をさせていただけるからではと思っています。 これまでは、建築関係とはまるで縁がない分野でしたが、これからは建築業会について少しずつ勉強していきますので皆様よろしくお願い致します。
岐阜部会だより
河口 繁樹
岐阜部会研修旅行に参加して
私は神社・仏閣等 古建築というか、日本の伝統建築が好きです。 今回始めて積算協会の研修旅行で飛騨古川へ連れて行っていただきました。
古川は飛騨の高山の奥座敷と言われ静かな家並が続き古く大和朝廷の時代傑出した技法で寺院・仏閣の造営に活躍し、全国にその名を知られた「飛騨の匠(たくみ)」その木匠達が優れた技術を脈々と現代まで受け継いで来たそんな街でした。城下町として発展し飛騨の匠の技を今に伝えている古川。
宿は下呂温泉(ホテルパストール)で宿泊・宴会しました。翌日は郡上八幡の寺・街並みの見学、この街も整備され大変うれしく思いました。 この二日間の研修で人と人との交わり・ふれあい、実に色々の面での研修をさせて頂きました。
私はこのまちが大好きです。これからも、ずっと後世へこの伝統は受け継がれていくことでしょう。
三河部会だより
中部建築賞受賞建築物の見学会を開催して
三河部会相談役 山本 一
愛知建築士事務所協会岡崎支部と積算協会三河部会共催で11月19日(土)中部建築賞受賞の建築物の見学研修会を開催しました。
一行23名は8時30分に東邦ガス㈱岡崎支店駐車場に集合し、当支店が用意されたバスに乗車して東名岡崎ICから静岡IC経由で第35回中部建築賞入賞・グッドデザイン賞受賞の静岡ガス研修センターを見学。研修センターではガス機器、住宅設備機器などの性能向上や安全確保の多様化に伴い、より専門的な知識や高度な技術に応えることができるよう充実した実習施設が備わっていました。昼食後、バスで移動し袋井市と掛川市にまたがる小笠山北西麓に建設された小笠山総合運動公園内に第34回中部建築賞受賞の静岡アリーナ(ECOPA)を見学しました。本日、最後の見学地である第34回中部建築賞を受賞した掛川市立中央図書館を見学して、東名掛川ICから帰路に着きました。
この見学研修会を開催するにあたって東邦ガス㈱岡崎支店様にはいろいろとお世話をして頂きありがとうございました。紙上をお借りして厚くお礼申し上げます。
北陸部会だより
北陸部会 笠谷 正
北陸部会が平成15年10月設立されて3年目となりました。北陸部会も会員の高齢化に伴い、会員数の伸び悩みという切実な問題をかかえており、いま一つ活動の拠点としての盛上がりを欠いています。こうした状況下にあって、今年度よりコスト管理士制度が新設されました。この制度は北陸部会の会員の増強にとって絶好の機会と捕らえています。
さる12月12日に筆記試験を合格された方の最終面接が、金沢勤労者プラザで行われました。当初、名古屋で予定されていましたが、面接を受けられる方の強い要望で、急遽,金沢会場が設定されました。これは,部会活動の一環として、会員の利便性という点からも北陸部会設立した趣旨に叶うものと考えています。支部から佐藤総務委員長が責任者として出席され、塚田委員と私が副として面接に立会いました。
当日、面接を受けられた全員のコスト管理士制度に対する高い期待と、今後会員としての活動に対する強い意欲を感じ大変心強く思いました。この制度が来年度以降も引き続き実施され、社会的な認知度が高まり、積算を志す方々の目標として発展してゆくことを願います。
◇ 今期後半の活動報告
① 10月16日 コスト管理者筆記試験
金沢勤労者プラザ 21名受験
② 11月12日 建築積算資格者更新講習
石川県地場産業振興センター 132名
③ 12月11日 北陸部会忘年会忘年会
ルネス金沢 13名出席
④ 12月12日 コスト管理者面接
金沢勤労者プラザ 14名面接
静岡部会だより
株式会社アイピーエス 積算部 藤 曲 充 信
新年明けましておめでとうございます。今年も静岡部会をよろしくお願い致します。
昨年は日本建築積算協会の活動として、静岡県立浜松工業高等学校の柳原先生にご協力を頂き、社会人講師による積算授業を計画致しました。
10月上旬から11月下旬までの期間で計5回の授業派遣を行いました。
1回目 10月5日(水)9:50~11:40
積算とは(総論) 藤井講習委員長
2回目 10月12日(水)9:50~11:40
体育祭の為中止
3回目 11月2日(水)9:50~11:40
積算上の段取り及び土工事 藤曲
4回目 11月9日(水)9:50~11:40
基礎・地中梁・柱 藤曲
5回目 11月16日(水)9:50~11:40
大梁・小梁・壁・床版 藤曲
6回目 11月30日(水)9:50~11:40
仕上積算の考え方・積算基準・実演 藤曲
以上の様な授業内容で実施しました。積算協会並びに私自身としても初めての経験でも有り、学校の先生方と生徒の皆さんに、積算の考え方や積算手法並びに積算基準が理解して貰えたか、一抹の不安があります。学校側でも、積算授業課程が終了後に、生徒全員に対して「積算について分かった事や印象に残った事」「授業を受けて思った事(授業を受けてよかった事やこんな工夫があれば更に分かり易い授業になったのでは)」「全体の感想」などの感想文を実施して頂きました。
来年の授業に活かすべく、整理・分析を行う予定です。又、静岡県内では初めての経験をさせて貰いましたが、今後は浜松工業高等学校以外でも社会人講師による積算授業を計画して貰える様、学校側のご協力も頂きながら、積算者の地位向上に繋がる様な活動を行いたいと思います。
追申:静岡県内の積算資格者並びに会員の皆様方につきましては、何時も講習会等の参加を賜り誠に有難う御座います。静岡部会へのご意見やご要望等ございましたら東海北陸支部事務局(052-264-0661)までご連絡頂きたいと思います。
個人情報保護方針
社団法人日本建築積算協会(以下「当協会」という)は、個人情報の取扱いについて以下の通り方針を定め、個人情報に関する情報の適正な収集・利用・管理と保護に努めます。
1.当協会は、あらかじめ個人情報の利用目的をできる限り特定し、その利用目的の 達成に必要な範囲内でのみ個人情報を取扱います。
2.当協会は、個人情報を適正な方法で取得し、取得時に本人に対して利用目的の 通知・公表等をします。
3.当協会は、個人デ-タを正確かつ最新の内容に保つように努め、安全管理措置を 講じ、取り扱いに従事する職員及び委託先を監督します。
4.当協会は、あらかじめ本人の同意を得なければ、第三者に個人デ-タを提供しま せん。
5.当協会は、保有個人デ-タについては、利用目的など本人に知り得る状態に置き 、特別な理由がない限り、本人の請求に応じて開示・訂正・利用停止等を行ない ます。
6.当協会は、個人情報保護に関する法令その他の規範を遵守すると共に、情報管理 の仕組みを継続的に見直し、その改善に努めます。
尚、個人情報保護、取扱いに関するお問い合わせは、下記の窓口にお願いい たします。
平成17年10月14日
社団法人日本建築積算協会 総務部
電話03-3453-9591 FAX 03-3453-9597
編集後記
新しい名古屋の幕開け!
新年1月1日の建通新聞の新春特集号に掲載された変ぼうする名駅周辺の工事が進んでいます。JRセントラルタワーズを中心に、すぐ東側には支部報43号で掲載しましたミッドランドスクエア、北側には来年1月完成予定の名古屋ルーセントタワー、南側には着工したばかりのモード学園スパイラルタワーズ、そして東側にはアクアタウン納屋橋と名駅周辺の新しい幕開けの1年となりそうです。
各建物ともに高さ及び外観で名古屋地区の中心部をイメージさせる建物となることに違いないと思われます。広報委員会では名駅周辺の高層ビル群を今年及び来年と建物が完成するまで表紙及び本頁に掲載し、半年ごとの変貌を伝えていきたい思います。
本年も1年間の本誌のご愛読を宜しくお願い致します。