支部報 vol.47 2007.8
支部長就任に当って思うこと
日本建築積算協会 東海北陸支部長
小野 徹郎
(名古屋工業大学教授)
四月の日本積算協会東海北陸支部総会におきまして支部長を仰せつかりました名古屋工業大学の小野でございます。私の本来の専門は建築構造で、耐震安全性とか構造設計法や部材、骨組の構造的挙動などを専門領域にしています。にもかかわらず前任の名支部長でありました杉浦さんの後をお引き受けすることになりました。とても同じようには出来ないと思うと気が重いといいますか、責任重大だなと緊張しています。
1昨年おきた耐震偽装問題、所謂姉歯事件は建築の各方面に大きな影響をもたらしました。建築基準法の改正、建築士法の改正に及び、結果的にたった一人の、通り魔的な事件が日本の建築界を大きく動かしていることには驚きを隠せませんし、幾分釈然としない部分も残ります。
この一連の動きの中で安全性がコストと無縁でないことが明らかになりました。これまでコストに関しては一般的には単に経済原理の側面だけから捉えられてきたきらいがあり、建築の品質との関連は2の次になっています。「安物買いの銭失い」と言う言葉が古くから言われてきています。にもかかわらず消費者は基本的性能が何かも認識しないで、基本的性能は確保されているという前提でより安いものを求めます。しかしその基本的性能すら市場原理の中で確保されているかは疑わしいのが現状です。では高ければいい性能が保証されているかというと、それも市場原理の中では確かではありません。ものには本来適正な価格というものがあります。品質・性能に見合った価格があるはずです。
資本主義社会では市場原理にゆだねて価格が決まります。決定プロセスでは色々な要素が関わります。さらに単なる市場原理ではどうしようもない人間の意図、もっと直裁的に言うならば人間の悪意がそこに介在する場合もあります。そうなると消費者が品質・性能を見極めることは難しく、見極めるには専門的な知識が必要になります。関連する情報公開も十分ではありません。その意味で一般消費者にとっては、価格の適正性はブラックボックスに入っていると言えます。特に住宅という一般市民にとって巨額な買い物をする場合は、さらに問題が大きくなります。
こうした状況に対して、透明性を持って市場原理の中で、適正にコストに関わるのが積算という行為です。しかし積算が単なる数量拾いとコスト計算に留まるならば、この経済原理に対する答えを受動的に出すだけです。積算に携わるものは、コストと、建築の安全を含む建築品質との関連に能動的に適切な答えを出さなければ意味がありません。即ち、積算の専門家は、本来もっと建築設計そのものに直接的に関わっていかねばならいのです。もちろんそのためには積算に携わるものは、建築全般に対する深い理解と知識の蓄積が必要であり、それが継続教育の重要性にもつながっております。
より建築システムが複雑になる中で、発注者(クライアント)が設計発注に先立って用意すべき、建築物に関する発注者側の要求性能を纏めた図書(ブリーフ)の重要性がさけばれています。即ち建築発注者の立場に立って、いかなる性能を保有する建物を価格との関連で設計に先立って提示する必要があります。当然このブリーフ作りには、専門家が関与しなければ出来ませんし、設計者とは独立したシステムが必要になります。英国などでは、これらの仕事は基本的には積算士が行っています。ブリーフ作りこそ積算士が関わる仕事であり、それは市場原理に伴う資材価格の変動まで含んだ設計に対する総合的な仕事だと言えます。こうした設計の川上の分野への進出こそが積算業界の発展につながると考えています。また建築確認のシステムが変わり、設計変更が困難になる中、設計段階での適正な積算の重要性は益々大きくなりますし、皆様方のプロフェッショナルとしての存在基盤があるものと考えます。
そうした方向に対して積算業務自体もこれまでの経験とコスト表に基づく積算学から脱却して、コストと性能・品質に対する論理性を組み込んだ新しい積算学に立脚した方向に脱皮することが必要です。新しい積算学が構築されれば、高等建築教育の中に積算学の体系を組み込んでいくことが可能になるし、組み込まれていくことになると思います。
今積算業界が抱える問題は多様です。これまでのシステムと価値観を打ち破って、新たなプロフェッショナル集団として生まれ変わっていくことが求められております。ご存じのように協会本部も会員の減少に伴う財政問題も抱え、支部に対する財政支援を大幅に削減しようとしております。こうした難しい時期に元々、建築構造、建築耐震安全性が専門で、積算については初学者である私が支部長をお引き受けしたわけですが、私としては大学人として、積算とは幾分離れているところにいたものとして、これまでとは異なった視点からこうした問題にぶつかっていきたいと思っておりますので、是非ご支援頂きますようお願い致します。
平成19年度支部長表彰を頂いて
北陸部会 笠谷 正
19年度東海北陸支部総会に於い、平成19年度支部長表彰を頂きました。平成7年4月から平成19年4月まで延べ11年間(途中1年間中断)との推薦理由でした。
振り返ってみますと、初めて支部役員となったのは平成7年4月でした。当時はゼネコンの積算部に勤務していましたが同僚の宮西繁君(現在明峰積算代表)がすでに支部役員として活動していました。忙しい業務のなかで、たとえ1日でも支部活動で抜けられるのは大変な痛手でしたが、その前後を残業等で遣り繰りしながら頑張っていまいるのをみて、私も引き受けました。限られた部員の中から2人も抜けるのは今まで以上に大変ですが、何とかなると前向きに考え引き受けさして頂きました。結果として活動を通じて、協会役員の諸先輩から積算業務のみならず、いろんな面で勉強させてもらい、現在の積算事務所を開業する際にスムーズに移行できたようにおもいます。
なかでも、「コスト管理士資格者更新講習」の講師をさせて貰えたことが私にとって大変勉強になりました。事前にテキストをよく理解して、時間配分を考え講習を受けられる方に分かり易くはなすには自分自身が勉強しリハーサルが必要であると痛感しました。
11年の活動を通じて一番印象に残っている出来事はなんといっても「日本建築積算協会第11回全国大会」を金沢で開催できたことです。東海北陸支部としては2回目の全国大会なので、今回はぜひ金沢でとゆう支部役員のつよい要望により、北陸の会員だけではとても無理ですが、当時の杉浦支部長を初め、支部役員の全面的なバックアップのもとに、北陸部会としても何回も役員会を開き、やっと開催にこぎつけました。
概要は
平成13年11月9日金沢アートホール
大会テーマ 「原点に起って2001」
サブテーマ 積算技術者の目指す道
(古都金沢に学ぶ)
とゆうこと、成功裏に無事終了しました。
この時の経験をもとに、北陸部会を設立の機運 が盛り上がり平成15年10月の設立となりました。 設立の目的の一つとして協会の事業をできる限 り自前で行うことにより、地元で諸事業を開催す ることにより経済的負担を軽くし、時間的なロス をしないようにとかんがえました。
最後に、役員として全国大会の開催そして北陸 部会設立に関りあえる機会を与えて頂いたこと を感謝致します。
支部長表彰を受けて
株式会社アイピーエス 積算部 藤曲充信
平成19年度の支部通常総会の席上にて、杉浦支部長より十年表彰を受けました。改めて支部役員として振返って見ますと、たいした仕事もしていないのに表彰して頂き、戸惑いと同時に感謝の気持ちで一杯です。私のような若輩者がここまで出来たのは、ひとえに先輩方のご指導ご鞭撻のたまものでございます。
会社は静岡県浜松市内にあり、建設会社より積算の受託業務を行っております。お客様でもある佐藤工業㈱(現在は日本設計所属)の植田様から、「積算事務所を構えているなら協会活動を行い、業界に貢献すべきではないか」との助言を頂き、二度目の審査で漸く法人会員の一員となりました。その当時、私自身は管理業務と積算の実務に加え、会社の名古屋地区営業担当となったばかりで、積算協会の内容も何も知らない中、当時の山本事務局長から各委員会活動について伺い、私自身は人前で話す事が苦手ではありましたが、人間を磨くのであれば講習会委員が一番良いのではと、アドバイスを受けチャレンジしてみました。
平成8年4月に日本建築積算協会会員になり、見習い期間の一年を経た翌年の平成9年4月から役員として本格的な協会活動に携るようになりました。その後、講習会や更新講習の講師・設計審査委員会・教育委員会・本部事務所委員会・工業高校の積算授業社会人講師を通じ、様々な経験と新たな出会いによって、楽しくて充実した十年間を過ごさせて頂きました。
当社も、今年から3名の委員を参画させる事となり、積算協会と共に発展し、建設業界内での資格者の地位向上が図れます様、微力ではありますがなお一層の努力をして参る所存でございます。
平成19年度支部総会の報告
1.日時 平成19年4月20日(金)16:30~17:50
2.会場 東京第1ホテル錦 11階 チャーロ 名古屋市中区錦3-18-21
3.出席者 当日出席者26名 委任状126名 計152名
4.議事 16時40分、佐野副支部長の開会の辞で平成19年度東海北陸支部通常総会が始まりました。続いて杉浦支部長のあいさつがありました。
〔支部長挨拶要旨〕
本日は、平成19年度支部総会にご多忙中にも拘わらずご出席いただきありがとうございます。
本日は、私にとって支部長としての最後の総会となりました。長い間、私を支えてくださった役員、会員の皆様にまずもって厚く御礼を申し上げます。
本年は、支部にとっては勿論のこと協会にとって非常に重要な年になります。平成元年に当協会の資格認定事業が大臣認定を受けたことにより協会の実勢はさらに活発となり、資格者は急増し協会の財政は急激に膨らみましたが、近年これらの資格者の伸び悩みや高齢化、建設業界の構造不況に伴う会員数の減少化などが逆に協会財政を圧迫し大きく財政の立直しを迫られる状況となってきました。
勿論ここに至るまでには当然色々な原因が考えられます。その一つには、当時国土交通省の指導で資格者を制度的に会員にすることが出来なかったことなどは大きな原因でしょう。資格者数は飛躍的に増大しましたが会員数は伸び悩み状況だったからです。しかし、協会もこの状況を読み違えていたことも事実です。この資格の基となる「建築数量積算基準」はご承知のとおり昭和50年代初めに制定されていらい予想以上の速さで全国に定着しましたが、この制度もまた基準と同じように社会に定着すると考えていたのではないでしょうか。しかし、この基準も決して一人歩きして広まって行った訳ではありません。いま思い出しても、当時の協会関係者がまったくのボランティア精神と涙ぐましい努力で地方も含めくまなく足で行脚した結果でした。それに比べ資格者に関してはこのような情熱が協会関係者にあったかどうか、いささか疑問に思います。資格者が会員でないという事実も原因になっているでしょう。いずれにしても、我々は自らが認定した資格者のために本来しなければならないこと、資格者が社会のためにサービスを提供するためのバックアップが充分出来なかったことを反省する必要があるでしょう。
そのような状況の中で本日審議していただく本年度予算は、昨年比20%以上の減額予算を計上せざる得なくなりました。本年以降この限られた予算のなかで今まで以上の会員サービスを維持し、かつ「建築積算資格者」・「建築コスト管理士」の資格認定制度の実施と、さらに資格者を育てるための様々なバックアップ体制の構築を要求される難しい時期を迎えたわけです。
勿論そのためには、現行の資格制度の抜本的な見直しも必要となるでしょう。資格者の皆様にも会員となっていただいて共通の目標に向かって協力していただける体制を作ることも必要でしょう。
本年は、役員改選の年でもあります。継続して再任される方々、新しくお力添えを頂く方々それぞれの皆様のお力を期待いたします。
本日の総会における十分なご審議をお願いしてご挨拶と致します。
〔議案審議〕
定款28条による決議の必要定数と出席状況を確認し、支部通常総会の成立を報告。
支部規程第7条1号の規程により議長に支部長を指名。引き続き、議事録証明人として、林進氏と藤井正王氏の2名を指名し、これより議案審議に入りました。
■第1号議案 平成18年度事業報告承認の件
■第2号議案 平成18年度収支決算(案)及び監査報告承認の件
■第3号議案 平成19年度事業計画〔案〕に関する件
■第4号議案 平成19年度収支予算(案)に関する件
■第5号議案 平成19・20年度支部役員選任承認に関する件
■第6号議案 東海北陸支部規程の改定(案)に関する件
以上6件の議案はいずれも拍手多数で承認されました。 総会議案終了後に今年度支部長表彰が行われました。表彰されましたのは以下の方々です。
笠谷正氏 藤曲充信氏
引き続いて平成19・20年度支部長・副支部長の選任があり、支部長に小野徹郎さん、副支部長に硎谷智彦さん、川辺清次さん、佐野洋治さんを選任されました。次に新支部長の就任挨拶がありました。
〔新支部長挨拶〕
この度、日本建築積算協会・東海北陸支部長を仰せつかりました名古屋工業大学の小野です。私は建築構造、耐震安全性が専門で、積算は専門ではありませんが、いろいろな経緯を経て支部長をお引き受けすることになりました。至らない点も多々あるとは思いますがよろしくご指導をお願いいたします。
耐震偽装問題、入札談合問題など、我々建築界取り巻く状況は厳しく、全体の信頼性が揺るいでおります。そうした問題に関連して建築基準法から建築士法まで法律から社会システムまで多くの改革が行われようとしています。特に耐震安全性の問題は社会の大きな関心を呼びましたが、こうした問題は一般の方々には積算とは直接関係がないようにも受け取られがちですが実はそうではないのです。
皆さんご存知のように建築の安全性を含む品質はコストと直接関連しています。私は、これまでもあらゆるところで安全はただでは手に入らないということを一般の人達に伝えてきました。しかしなかなか本質的理解が得られないのが現状です。その意味で積算の重要性は増加しています。そのためには積算業務は設計図書からの単なる数量拾いに基づくコスト計算に留まらず、コストと安全性、品質の関係について、具体的且つ直接的に設計あるいは企画の段階から参画する必要が有りそうしたシステムを構築する必要があります。即ち積算行為は建築設計へ能動的な行為であるべきではないかと思っております。従って、逆に我々積算に携わるものは、単に積算という狭い範囲の技術の蓄積だけではなく、建築全般に関する幅広い知識の蓄積と研修が必要であり、そのことはCPD制度とも関連しますが、今後の大きな課題としなければなりません。またコストと品質との関係、重要性を一般社会・ユーザーへの知らしめることも必要です。
さらに建築士法の改正の中には受験資格の改正があります。特に大学教育に関する部分については、一級建築士の受験資格が従来の大学卒ということではなく、何を学んだかを見る科目指定になります。その中で、積算学がどのような位置づけになるかは、業界・協会にとっては重要ではないかと思います。そのためには積算学あるいは積算自体の更なる論理的体系化を進めていく必要があります。そうでなければ高等教育に中にこの領域を確保することは難しいと思います。建築士に対する継続教育のなかで積算をどのような位置づけにするかということも大いに関連し、積算協会としての大きな課題であると考えています。
建築界全体が、いま信頼性回復という流れの中で大きな問題を投げかけられておりますが、そのことは積算業界も同じであります。さらに会員減少という現実を抱え日本建築積算協会の財政状態も難しくなっている状況で支部長をお受けするになったわけであります。私は、教育界で過ごしてきた者として、また積算の専門家でないことを盾に、これまでとは違った角度から積算協会が直面する問題にたいして立ち向かっていきたいと考えております。当然、本来の積算の専門家からすると、これは如何なものかという点も多々出てくるかもしれませんが、そのときには、直接厳しくご指摘、ご指導いただきたいと思います。今後とも日本建築積算協会の発展のために努力していく所存ですので、宜しくご協力頂きますようお願いを申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。
新支部部長の就任挨拶後に佐野副支部長の閉会の辞で平成19年度支部通常総会を無事終了しました。
平成19年度支部事業計画
協会本部は18年度を終えるにあたり次年度以降の「財政の赤字状況」を発表し、19年度支部予算の策定にあたり大幅な削減を指示してきた。一時は支部における会員サービスの継続が困難であるかのごとき状況もあったが各支部間の連携と努力がむくわれ19年度の事業計画とそれを実行するための予算措置をとることが出来ました。
このような状況の中で、協会本部の財政の建て直し計画は当然ながら、今後の支部運営は今まで以上に支部の独立採算を強く意識して実行されなければなりません
今までも当支部は勉強会・研修会・講演会等他支部に比較して参加者が少なく支部の財政を圧迫してきたこともまた事実であります。
勿論このことは、これら事業の計画時における内容(アイテムおよび運営方法等)の検討も必要であり、収支のより効率化を目指す必要があります。
本年の予算は昨年に比較して大幅に削減されたものとなりますが、支部運営の効率化に努力し協会本来の目的である会員サービスと公共サービスの縮小につながらないよう事業を計画し実行いたします、会員の皆様の更に大きなご協力をお願いいたします。
支部では昨年よりサービスの窓口を「支部ホームページ」と位置づけ、ややもすれば縦割りになりがちな各常置委員会のメンバーをホームページ作成委員会に集めて委員会活動の効率化と各種サービスの円滑な運営に当たっています。
社会が求めるニーズを的確に把握し、公益機関としてまた会員のための組織として19年度事業を計画しました。
★ 社会に対するサービスを主体とするもの
1 データーベース委員会によるデーターベースの構築
1 高校・各種学校等への講師派遣を含め、学校教育への協力の強化
1 地域性をふまえた地域の対象職能者が要求するCPDプログラムの計画と開催 (その為には一層の関連諸団体との交流と 情報交換の強化が必要となる)
★ 会員サービスを主体とするもの
1 地域部会の一層の充実 関連委員会共同のもと、地域部会の活性化を進める。 (各県単位で協会事業が地域会員主導で行えるような基盤の整備) 充填地域―三重県・岐阜県飛騨地域・静岡県東部地域・北陸における各県単位の強化
1 データーベースの一層の整備
1 会員の要望する講習会の計画と開催(地域性を考慮した計画)
1 会員等の要望に応え講師派遣による少人数対象の勉強会の計画と開催
1 ホームページを媒介とした会員との、あるいは会員相互の双方向的情報交流を進める。 (会員サービスの基盤となる情報の蒐集)
1 行政機関へのPRによる資格者の評価向上
★ 財政基盤確立のためのもの
1 第三者的チェック機能としての受託業務の拡大を計る。 (現在の設計審査委員会業務をコスト関連業務として発展させる。)
1 本部事業としての「建築積算資格者」及び「建築コスト管理士」試験ならびに更新講習会の支援
1 通信を最大限に活用した支部事務業務の簡素化
総務委員会だより
総務委員会 委員長 佐藤 佳久
支部報No.47が会員の皆様のお手元に届くころは、立秋も過ぎ、朝夕少しは過ごしやすくなってきている頃と思いますが、今年の夏はナニーニャ現象の影響で、まだまだ暑い日が続いていることと思います。
今年度は役員改選の年で、新支部長も誕生し、例年の役員改選とは少し変わり、新任の役員及び委員の方が多数加わりました。
協会運営も、本部事務局が3人体制になり、支部への負担が例年より多くなるように思われますが、役員一同新支部長の下協力をお願いします。
会員委員会だより (久し振りに復帰して)
会員委員会 委員長 川辺 清次
確かな記憶はありませんが、多分6~8年振りに会員委員長に復帰した川辺です。
当時、建築士会の支部長も兼務しておりましたので、毎年合同で現場見学会を開催した記憶があります。
覚えているのは、積算協会の会員は建築士会の会員と較べて当日欠席が多く、いつもサバを読んで丁度良かった記憶がおります。
抱負としては、会員による会員の為になる委員会活動をしたいと思っています。
まず、勉強会としては現場見学会。大手設計事務所・スーパーゼネコンさんの協力を得て、出来れば今最も注目されている建物の現場見学会を、親睦会としては、ボーリング大会も復活したいです。また、林進さんにいつも御世話になっているゴルフコンペを、今迄通りお願いしたいと思っております。
それと、今年度から是非開催したいのが、賛助会員との交流会です。勿論、今迄行事の案内はすべて出させて頂いていますが、なかなか会員とじっくり交流出来る場が少なかったので、是非気楽に参加出来る企画をしたいと考えています。
具体的には未だ何もありません。是非いいアイデアがあれば声を掛けて下さい。
最後に予算です。会員委員会としての予算はありません。参加者の会費でまかないます。ですから、当日欠席は非常に困ります。
多くの方々の参加をお待ちしております。
講習委員会だより
講習委員会委員長 硎谷 智彦
皆様、協会のホームページをご覧下さいましたか? 今年度の支部講習会の案内を新しくしました。今年度は6種の講習会を皆様のご要望にお応え出来るよう企画致しました。
9月には、「建築数量積算基準・同解説(平成18年版)」と「建築コスト管理ガイドブック」の講習会を、名古屋・金沢・静岡の3会場で
開催します。「建築数量積算基準」は当支部では4年振りの開催となり、昨年改訂になりました「建築数量積算基準」で講習しますが、その改訂内容を簡単に説明しますと、第4編と第5編、躯体のラーメン構造と壁式構造の数量算出に関する規定について集約化を図り、簡素な内容とするため全般的な表現の見直しを行いました。
10月の「建築積算のチェック手法」の講習は、平成9年に建築積算資格者研修用テキストとして作成されたものを今回の講習のために必要最小限の内容を抜粋し、短時間で学習出来るよう纏めました。10年前のデータではありますが、チェックの手法は現在に於いても十分活用出来るもので、積算チェックの重要性を再認識して頂く機会にして下さい。
11月に「建築数量積算の実技」、来年1月には「建築改修工事の積算」を開催します。そして、今年度の目玉として「出張講習会」を企画しました。紙面の関係上詳しいことは書けませんが、支部に直接連絡かHPをご覧下さい。また、全ての講習会は午後から3時間の凝縮した時間設定とし、受講料も割安としました。
皆様のご参加をお待ちしています。
教育委員会だより
教育委員会委員長 藤井 正王
昨年秋に東海北陸7県内にある、工業高校へのアンケートを行い、そのお礼と結果報告の為、5月から岐阜県立中津川工業高校を皮切りに可児工業・大垣工業・岐阜工業・岐南工業・愛知工業と現在6校廻ってまいりました。
仕事の都合でまとめて行くことができない事と授業の関係でやはり午後からの訪問になり、一日に2・3校しか廻れない事がとても残念ですが、まずはどこの学校も暖かい対応にとても感謝しています。訪問して感じた事は、やはり、建築積算の授業が現状では、施工の授業の後に予定されている関係でどうしても、時間が少なくなってしまう事や、教える教材が先生個人で作られた物が多く、その関係で本当にこの教材でいいのか、迷っている先生も多いのが現状です。そして先生の建築積算に対するイメージが数量積算より値入に重要性を感じているようです。
建築積算の授業を担当している先生に直接お会でき、まずは数量積算を建築の基礎知識として位置づけをして頂き、数量拾いの重要性を少し理解して頂いたのではないかと思っています。できれば名古屋市立工芸高校で毎年行っているような、積算の概論のような授業をお願いして参りました。 そして、積算協会作成の積算テキストを寄贈してきました。
このように地道に学校を廻ることで、積算協会を知ってもらい、建築積算についての認識も少し変えて頂くことになり、積算協会の将来の為にもこれからも続けていきたいと思います。
資格制度委員会だより
資格制度委員会委員長 林 進
資格制度委員会だより 資格制度委員会 委員長 林 進 4期前に資格制度委員会に在籍しておりましたが、その後、耐震委員会、会員委員会のお手伝いをさせていただき、今年度より資格制度委員会の委員長をさせていただくことになりました。
建築積算資格者および建築コスト管理士の目的として積算技術者の知識および技術の向上があります。建築生産の発展と社会に寄与すると共に社会的地位の向上を図るものです。
本年度の更新講習および試験をご案内いたします。
建築積算資格者更新講習
名古屋会場
日時 平成19年11月17日(土)
場所 昭和ビル 9階 大ホール
金沢会場
日時 平成19年11月10日(土)
場所 金沢勤労者プラザ
建築積算資格者試験
一次試験
日時 平成19年10月28日(日)
場所 昭和ビル 9階
二次試験
日時 平成20年 1月27日(日)
場所 昭和ビル 9階 大ホール
建築コスト管理士
筆記試験
日時 平成19年10月28日(日)
場所 昭和ビル 9階
面接試験
日時 平成19年12月 9日(日)
場所 栄メンバーズオフィスビル
設計審査委員会だより
設計審査委員会委員長 西田 彰
今年は、大変忙しい年になりそうです。昨年の審査物件数は、ピーク時の1/3程度に減り、寂しい限りでした。前年度までは、高齢福祉・健康福祉政策課の物件を対象としていました。But今年度からは障害福祉課からも審査依頼があり、以前のピーク時の忙しさとなりそうです。
審査は8~9月に集中します。そこで、新規に設計審査に参加していただく方の為に、積算連合会東海(JAQS東海)のご協力をいただき、7月6日に「設計審査セミナー」を開催しました。
昨年の審査状況は・・・といいますと、全部で8件を審査しました。官公庁物件の積算に不慣れな設計事務所が多かったせいか、大いに問題ありという物件も出てきました。結局は再審査です。
予算がきびしいのか設計内容を盛り込みすぎたのか・・・最終的には単価にしわ寄せをする設計書が多く見られました。中には、生コンクリートや鉄筋・鉄骨資材単価に0.5掛けしたものもありました。当然、ありえない単価ですからイエローカードです。「不調のおそれあり」とした物件は、その成行きを心配しておりましたが、やはりその通りになりました。再入札、再々入札でやっと落札となり、委員会としても、ホット胸を撫で下ろした次第です。
当初計画での的確な概算がなされていればと思います。無理に設計書をまとめたところで、結局は、現場が始まってからもコスト絡みのトラブルが発生することとなります。我々積算に携わる者は、設計事務所や施主に働きかけ、初期からの設計業務に参入できるような状況作りをしていきたいものです。
設計審査に参加してみようと思われる方は、支部のホームページ「設計審査」をご覧ください。 希望があれば、審査についての説明会も開きます。
データベース委員会だより
データベース委員会委員長 宇野 純也
データベース委員会としては「社会に対するサービス」を考えるとデータベースを構築し見やすく又、社会が求めているニーズを的確に把握し、データベースの一層の整備を心掛け、ホームページの一新するのを機会に、データベース・耐震の成果のもう一度見直しをし、使いやすさを基本に修正を、新規データベースを起案する中で、委員の増員・メンバー変更にて委員会活動・協議の充実をしていきたいと考えております。
ここで今後の活動状況を説明したいと思います。
現在考えているのは、チェックのノウハウの内容検討「概算数量偏」・「概算工事費偏」を出来た内容からまとめをしホームページに掲載することします、物価版の利用法・読み方「各工事のQ&A」を講習委員会の「工種別勉強会」議論の中から意見をまとめをしてホームページの掲載 内容の修正します、データベースの成果で、解体廃棄物数量システム内の延べ面積を入力することで解体廃棄物の概算数量が簡単に扱うことのできるシステムを作成し、現在ある部分の修正し使いやすさの充実を考えホームページの掲載内容の修正します、また木造住宅耐震改修工事概算シート見積条件を作成し、シート内に追加し使用しやすく充実を図ります。
以上活動状況ですが、委員会メンバーだけではどうすることもできないことが多くありますので会員の方々のご意見をデータベース委員会へ、支部の掲示板、メール、FAX等にてお寄せください用お願いいたします。
ホームページ委員会だより
ホームページ委員会委員長 佐野 洋治
東海北陸支部のホームページは、平成13年10月1日に開設され、平成14年10月1日にリニューアル、それから5年間が経過し、今回デザインを一新し、平成19年6月19日にリリースしました。変更内容は下記の通りです。
● デザインの一新
今までの青・赤・白を基調としたデザインからシンプルをテーマにこげ茶・銀・白の基調に変更しました。
● パスワードの設置
会員用のパスワードを利用し、より密度の濃い会員サービスが期待できるようにしました。
● 最新情報の更新
各サイトの責任者を明確にし、委員会での活動内容等を速やかに掲載できるようにしました。
まだまだ、満足のいくような内容ではありませんが、より良い物にしていきたいと思いますので、是非御覧の上、掲示板へ意見等をお寄せ頂けたらありがたいと思います。
平成19年度愛知県建設技術研修
講師 西田 彰
愛知県では、毎年、県及び市町村の建設部の技術職員(主に初任者)を対象とした研修会「建築共通基礎講座」を開催しております。当協会は今年も90分の枠をいただきました。7月11日に産業貿易館の隣のアイリス愛知にある愛知県自治研修所で開催されました。
今年の研修内容は、
午前□県営住宅の整備基準(公営住宅課)
□公共施設整備の概容(公共建築課)
午後□建築積算 (日本建築積算協会)
□建築工事の監理 (公共建築課)
□設備工事の監理 (公共建築課)
当協会は90分、その他は60分、当協会にだけたっぷり時間をいただけた事に 感謝!! です。
今年の受講者は
28名・・・以前の60名を超えるにぎやかさはなくなったものの(昨年は34名、毎年少しずつ少なくなってきています)、小さな部屋で間近に顔を見て、皆さんのペースに合わせての講義も楽しいものです。今年は、特に新人の方が多く・・・経験ゼロから1年未満の方がほとんどでした。毎年この日は、曇りか雨・・・それに午後一番の講義です。眠気を誘う子守唄代わりにされてたまるかと・・・必死です。
積算実習の部分では、ここ続けて2回、仕上げの拾いをしてきました。今年は、県の要望もあり「土工事」としました。実際に根切り・埋戻し・不用土処分等の数量の算出をしてみました。喜んでいただけましたでしょうか。いつものように最後は「積算のチェック方法」と積算協会のPRで閉めました。久々に「キリストから始まる積算の歴史」の一席やりました。
この支部報が発行されるころには、私の講義 についての結果アンケートが届いていると思います。どうなりますやら・・。
インターンシップ
名古屋市立工芸高等学校 建築システム科2年 桑山 隆二
3日間の「就業体験」を終えての感想 積算という分野の知識は全くなく、不安だらけで就業体験の日をむかえました。しかし不安はすぐに解消されていきました。
基本から分かりやすく説明していただき、担当の方は嫌な顔もせず学ぶ側としては、とても安心することができました。また、事務所の方々が緊張している僕のために話題を振って緊張をほぐそうとして色々と気に掛けてくれました。そんな環境の中で積算を学ばせてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
学んだ内容としては主に『躯体』についてです。 躯体の説明は授業で習ったことなど出てきたので、内容を理解しやすかったです。その時に授業の大切さに気づきました。
手書き、Excelでの躯体計算書の作成では、頭を使うことばかりで大変でした。柱6本分の小さな物件にも関わらず1回の計算間違えで大きな誤差が生まれた時は驚きました。
そして、躯体を学ぶうちに積算の難しさなど色々なことを学ぶことができました。
1番心に残っているのは3日目の午前中での質問タイムです。そこで、たくさんの意見を聞くことができました。1人ひとりが自分の意見を持っていて経験を踏まえた上でアドバイスなどをしてくださり、これからの進路方向を決めていく参考にすることができました。
また、この3日間の就業体験は自分にとって大きなものにすることができたと思います。
積算講習会のご案内
後援 国土交通省
これらの講習会はCPD単位の対象となります。
1.名 称:「建築数量積算基準 ・同解説(平成18年版)」の講習会
開催日と場所:
平成19年9月 7日(金) 名古屋:名古屋栄ビルディング
平成19年9月14日(金) 金 沢:金沢勤労者プラザ
平成19年9月21日(金) 静 岡:静岡商工会議所会館
時 間:13:30~16:30
2.名 称:「建築コストガイドブック」の講習会
開催日と場所:
平成19年9月 8日(土) 名古屋:名古屋栄ビルディング
平成19年9月15日(土) 金 沢:金沢勤労者プラザ
平成19年9月22日(土) 静 岡:静岡商工会議所会館
時 間:13:30~16:30
3.名 称:「建築積算のチェック手法」の講習会
開催日:平成19年10月19日(金)
場 所:名古屋:昭和ビル
時 間:13:30~16:30
4.名 称:建築数量積算の実技研修会
開催日:平成19年11月15日(木)、16日(金)
場 所:名古屋:栄メンバーズオフィスビル
時 間:10:00~16:30
5.名 称:「建築改修工事の積算」の講習会
開催日:平成20年1月29日(火)
場 所:名古屋:昭和ビル
時 間:13:30~16:30
6.出張講習会 「出張講習会」は当協会の講師が皆様のもとへ訪問し、希望された日時、場所、テーマに基づき講習を行う方法です。
内 容:ご希望を伺い提案させて頂きます
時 間:1回につき 3~4時間/日又は、5~6時間/日
場 所:受講者側で準備をお願いします。
日 時:ご希望の日時で調整いたします
お問合せは協会事務局まで、又はホームページをご覧下さい
〒460-0008 名古屋市中区栄4丁目3-26 昭和ビル9階
電話 052-264-0661 fax 052-264-0662
E-mail toukaihokuriku@bsij.or.jp
URL http://bsi-th.052e.com/
建築積算資格者更新講習・更新の登録(再登録)のご案内
資格制度委員会
平成19年度更新講習の対象者
登録の有効期限が平成20年3月31日の方
①平成16年度更新講習修了者又は、都合により平成17年度更新講習を修了した方
②平成16年度建築積算資格者試験に合格して登録を受け建築積算資格者となった方
③平成18年度の更新講習の対象者で都合により更新講習の課程を修了できなかった方
更新講習開催の時期と場所
①名古屋会場
日時 平成19年11月17日(土)
場所 昭和ビル 9階 大ホール
名古屋市中区栄4丁目3番地26号
②金沢会場
日時 平成19年11月10日(土)
場所 金沢勤労者プラザ
金沢市北安江3丁目3-2-20
「建築積算資格者」試験の案内
資格制度委員会
受験資格
平成19年10月1日現在で、満20歳以上
一次試験免除資格
①建築士(一級、二級、木造)
②建築施工管理技士(一級、二級)
③本会の積算学校の卒業生
④平成17・18年度の一次試験に合格された方
試験日と試験会場
①一次試験(学科試験)
日時:平成19年10月28日(日)
場所:昭和ビル 9階 名古屋市中区栄4丁目3番地26号
②二次試験(実技試験)
日時:平成20年 1月27(日)
場所:昭和ビル 9階 大ホール
受験受付期間
受付終了(9月1日まで)
「建築コスト管理士」試験の案内
資格制度委員会
受験資格
①建築関連業務を15年以上経験した方で、かつ建築コスト関連業務を10年以上経験し、そのうち責任ある業務に4年以上の実務経験を有する方
②建築積算資格者で、更新登録を一回以上行い、かつ建築コスト関連業務を10年以上経験し、そのうち責任ある業務に2年以上の実務経験を有する方
試験日と試験会場
①筆記試験(学科と論文)
日時:平成19年10月28日(日)
場所:昭和ビル 9階 名古屋市中区栄4丁目3番地26号
②面接試験(筆記試験合格者)
日時:平成19年12月 9(日)
場所:栄メンバーズオフィスビル 名古屋市中区栄4丁目16-8
受験受付期間
受付終了(8月31日まで)
平成18年度の試験結果
資格制度委員会
建築積算資格者
①一次試験 受験 10名 合格 6名
②二次試験 受験 42名 合格 17名
建築コスト管理士
①筆記試験 受験 46名 合格 18名
②面接試験 受験 18名 合格 18名
『人は信用しても仕事は妥協せず』
株式会社竹中工務店名古屋支店 見積部 山 田 治
私が入社した1975年頃は,仕上積算は手拾い・手書き見積書・見積依頼は速達郵便が主流でした。唯一く体積算がオフコンでの電算積算という時代でした。当然今とは比べ物にならないほど、見積期間があり、今から思えばのどかな時代でした。(世間は第一次オイルショックの後で大変でしたが、新入社員にとっては希望が勝り不況との現実味はなかった様に記憶しています。)
積算協会との出会いは、非常に早く79年の建築積算士一次試験を受け合格しましたが、二次試験と私用とが重なりそれっきりとなっておりました。その後作業所経験・転勤を繰り返し平成になってから積算資格者となりました。その後更新講習の度に積算資料が充実されており、業務にも役立たせていただいており、役員の方々のご苦労が身に染みていた所、今回の支部役員という大役を仰せつかり、若輩ではありますが、精一杯建築積算協会のために精進するつもりであります。
字の如く積算は積上げであり、途中経過を省く事はできません。誰もが一度は、図面をコピーする様に機械に通せば、数量に変換できる装置があればさぞかし楽になるにと、考えられた事と思います。電算化が進歩はしましたが、結局は積算する人の技量で数量精度が左右します。概算であれば、蓄積された歩掛が有効に活用できますが、明細での積算はそういう訳にはいきません。図面を観る力・作業所での経験・過去の失敗経験等の経験則が必要となります。最後の微妙な所はプロの直感力である【感性】が物を言いいます。
そのためには、設計能力・豊富な作業所経験も必要かも知れません。しかし、積算業務に従事している人の方が数々の図面を観る機会が断然多いと思います。広く浅くかも知れませんが、自分の中にひとつひとつ知識を蓄えて、それを知恵に変換し積算業務に生かせば良いのです。なぜ歩掛の差がでているのか、なぜこの設計は安く上がっているのか、少しだけ自分の業務を振り返る時間を作る事が大切です。裏方業務とは思わずにコストが合致しなければ契約ができない、着工もできないと考えればこんなに重要な仕事はありませんので、自然と見積業務が楽しくなります。
私のかつての上司で『
君は信用出けても、仕事は信用でけんのや』を口癖に積算~値入~見積書作成までの表現一字一句までチェックをする方がみえました。三角スケール片手に、図面を片っ端から見返すのです。だんだんその回数は減っていき、その上司の落とし所も分った頃、信頼をされて大きなプロジェクトを任せてもらえたのですが、ちょっとした積算ミスが発生した時にでたのが先ほどの言葉でした。
今は私もチェックする立場にあるのですが、なかなかその域には達しておりません。どうしてもミスがなくなりません。納期に間に合わせる事が第一となりがちです。あの手この手のチェック体制を敷くのですが、皆その日の業務消化に目一杯で余裕がないのが実状です。
そこで、忙しくても個人の資質を伸ばすためには,出来るだけ社外へ出てもらおう。現説・顧客・事務所との折衝に出向いてもらい、相手が何を求めているのか自分自身で肌に感ずれば、責任感も増しミス防止になるのではと考えました。
相手の立場で物事が見え始めると、仕事が楽しくなります。駆け引きもうまくなるし、進んで社外へ行く様になります。その時一言『やる気はあるけど、最後の詰めがまだ甘いんじゃない』と、私も言われつづけた事をいつも口にしています。数量は誰が拾っても本当は一つしかないはずですが、尺度が違えば変る事もあります。奥が深いのです。繊細さと大胆さを使い分け楽しみながら仕事を進めようではありませんか。
改正建築基準法に係る質問の募集
6月20日から施行された改正建築基準法について、八団体では、会員の皆様が確認申請や、構造のピアチェック等、実務を進められて生じたいろいろな疑問や質問を集め、行政庁及び構造判定機関の回答を求めてQ&Aを作成したいと考えております。まだ、法が施行されて日が浅い段階での質問の受付になりますが下記方法により質問を募集しますのでよろしくお願いします。
なお、それぞれの質問には、質問者に個別に回答していきますが、内容によっては回答できないものも出てきますのでご了承の程お願いします。 なお、回答集は、10月12日開催予定の「改正建築基準法等Q&Aセミナー」で配布すると共に、会誌に掲載する予定です。
記
質問は、所属団体へFAXでお願いします。
(社)日本建築積算協会 東海北陸支部 FAX:052-264-0662
締切は、19年8月24日(金)までにお願いします。
質問者へ回答を送りますので、氏名、連絡先、FAX番号をご記入下さい。
○第37回建築総合展NAGOYA2007開催期間中に、作成した回答集による「改正建築基準法等のQ&Aセミナー」を開催しますので、参加下さい。
日 時:平成19年10月12日(金)午後2時から4時30分
場 所::名古屋市中小企業振興会館4階会議室
主 催:建築八団体連絡会
今も進化する匠の技
株式会社 末永製作所 代表取締役 末永 治生
1. はじめに
当社は昭和10年に先代社長であった末永正司が、旧満州国奉天、現在の中華人民共和国遼寧省瀋陽に末永工作所の屋号で創業致しました。
創業時においても現在と同様木工を中心とした事業内容であり、主に関東軍、満鉄、中島航空機等を顧客として事業を拡大していきました。 戦時下にあってはおもに軍需が中心とした内容になって行ったと聞いております。
昭和20年に入ってからは、先代社長が現地において召集を受け、ソ満国境へ向い当地で終戦を迎え、武装解除の後、ソ連のシベリヤの地において3年半におよぶ抑留生活を送り昭和23年10月に帰国。出生地であり、現在の株式会社末永製作所
所在地になっている揖斐川の地に帰ってまいりました。翌昭和24年2月に現在地である岐阜県揖斐郡揖斐川町房島1822番地3において、末永製作所をふたたび創業。後に法人化をして、現在の株式会社末永製作所となりました。
現在地で創業して58年、中国の時代も含めますと68年の長きに渡り、一貫して木材の加工を中心とした事業の内容に変化はなく、その時々の時代の要求により事業細部の内容においては軍需関連であったり、住宅であったり、公共物であったり、又木製建具や家具、内装工事、大型木質構造物と多様に変化はしておりますが、木材の加工技術を中心に据えた事業には一貫したものがあり、現在においても、将来においても、この部分のこだわりは持ち続けてまいる所存であります。
2. 創業時における事業内容と技能工の育成
先代の末永正司は、経営者と言うよりは、職人肌の卓越した技能を持ち味とした経営者であったと思います。指物職を徒弟制度の厳しい修業の中で身に付けた第一級の職人であり、旧制の小学校を卒業と同時に、県内の大垣での修業を出発点に、大阪で数多くの事業所を渡り歩いて技能を身に付け、道具箱一つで生計を立てながらその職人達の技能を自らの目で見ながら、自身の技能を高めて行った時代の事を、子供心に聞かされた記憶が今も残っております。
創業時には近郊の家を廻り、農家の次男、三男の人をさがして住み込みで指物職の技能工を育てました。私の記憶では、多い時は10名程の職人の玉子が自宅や工場の一角に寝起きを共にして、母親が世話をし、先代は厳しい技能工の教育を実践してまいりました。
現在でも、先代が指導した指物職の技能工が県内を中心に各地に残っています。現在ではその頃とは会社も大きく姿を変え、大型の機械や最新の木工機械が働く工場へと変貌していますが、技能、技術にこだわり、進化するエネルギーは伝統を感じずにはいられません。
創業時の最初に取り組んだ木製建具は、現在では当社の売上の数パーセントにも満たない工事ですが、当社での創業の原点ともなる工事です。創業当初は一般住宅の外部、内部の木製建具を中心に製造販売を致しました。材料となるのは、木曽桧、秋田杉、特に木曽桧は尾州桧とも呼ばれ、この地方の特産材でありいつも職場に入ると桧の香りがぷんと匂い、とても気持ちが良かったのを今も覚えています。
住宅中心の建具工事から、大型の木造建築物の建具工事へと幅が広がり、社寺仏閣等の建物や学校、病院等、各種大型建築物への建具工事へと変貌する過程で、建築物のコンクリート化や鉄骨化が進み、時を同じくして、住宅の外部にアルミサッシが使われる事とも相まって、事業の内容を家具工事や大工工事へと広げて行く事となりました。
3. “木”のスペシャリスト
現在の時代の流れは自然を尊び、自然との共生がテーマとなっております。そして本物を求める傾向にあって、建築物への木の利用が改めて脚光を浴びています。
また、文化的で芸術性の高い建築物が求められる時代にあって、ニーズはますます高度で多様化したものになっています。当社は熟練技能工と若手技術者が抜群のチームワークを誇り、職人気質とともに昔ながらの技法が脈々と受け継がれる一方、最新機器の導入やコンピュータの利用など常に新しいものへの取り組みがなされています。
私たちは“木”のスペシャリストとして、あくなき“木”への探究心を忘れずに、資質の向上に努めてまいります。
【生産部門】 木製品は自然の素材が相手です。製材、加工仕上げによる一貫生産体制の中に、木に関するノウハウが集約されています。
当社はよい製品をより効率的に製造するため、コンピュータによる集中管理システムを構築する一方、最新設備を積極的に導入し、作業のオートメーション化を進めています。
又、複雑な特注家具や木製建具など機械化できないデリケートな作業も、熟練工から若手技能工へと着実に受け継がれ、幅広いニーズに対応しています。
【工事部門】 日本古来の建築文化には風土に根ざしたさまざまな工夫があり、それを支えてきた素材は言うまでもなく木です。様々なジャンルにおいてその力を存分に発揮し、お客様の満足と信頼を頂いてきました。
当社の施工実績は、公共施設や一般住宅はもちろん、お城の復元や社寺仏閣まで実に多岐に亘ります。又近年では自然回帰の風潮にも後押しされ、野外ホールやログハウス等、次々と新しいフィールドを広げています。
4. 近々の施工例
環境問題の対策の一つとして、森林の保全・植林の推進・木材利用が挙げられます。 木材利用については、木材・木製品を保持・使用することにより、炭素を貯蔵する「貯蔵効果」の他、「省エネルギー効果」「エネルギー代替効果」等の有効性が述べられています。 近年、木質の構造物・内装の木質化等をよく目にするようになってきたのもその一つと思われます。
又、地産地消を唱える地場材の有効利用と併せて各地で色々な試みが行われております。 写真の物件は、三重県熊野市に今年初めに開館 した「三重県立熊野古道センター」です。
この物件は、構造材料を地元の森林組合を中心に建築工事とは別に木材自体が発注され、所定の基準を満たす木材を建築工事に支給する形で建築工事が行われました。地場材の桧角材を基本に構想・計画された「等断面集積木材構造」といわれる等断面の無垢材を梁・桁・耐力壁に組み合わせた各部材を基に構築させる工法で、施工及び加工の精度が従来の木質物件より高度なものが要求され、木材特有の乾燥収縮による形状変化等も想定しながらの取り組みでした。
削り加工から始まる各加工工程に於いて、いかに寸法管理を保持するか社内で幾度となく検討・試作を行い所定の精度を保持したまま現場施工が行えました。
又、備品工事(家具工事)に於いても地元製材業者と連携し、地場材の杉・桧の引き板を3層にプレス加工されたパネルを利用して、広幅テーブル等の製作をしました。
5. おわりに
今後もより多様化していく建築ニーズに対して、先人が積み重ねた伝統技能や技術を深く理解して、木をあつかう仕事にこだわりと誇りを持ちながら、とどまる事なく進化をつづけてまいる所存です。今後とも一層の御指導をよろしくお願い申し上げます。
会社概要
会社名 株式会社 末永製作所
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町房島1822番地3
創業 1949年2月
会社設立 1972年1月
資本金 9,800万円 代表者
代表取締役 末永 治生
社員数 130名
敷地面積 29,850㎡
建物延床面積 17,000㎡(本社屋及工場)
TEL 0585-22-0778 FAX 0585-22-2108
WEB http://www.suenaga-ss.co.jp
E-mail info@suenaga-ss.co.jp
事業内容
1. 建築取付家具及び内装造作工事
2. 木製建具工事の製造販売
3. 大規模木造建築・特殊木造作・一般木造作工事
4. 社寺、数奇屋建築及び住宅建築工事
5. 各種集成材、積層材の製造販売
許可番号 建設業:岐阜県知事許可 特定・一般78号 (建築一式・大工・内装仕上・建具)
一級建築士事務所:第10388号
化粧貼り造作用集成材:JAS認定工場
LT-185号02.Fc
静岡部会だより
株式会社アイピーエス 積算部 藤曲充信
本年度も引続き静岡部会をよろしくお願い致します。静岡部会では、更新講習や講習会を始め、前年度より始めました浜松工業高等学校への、積算授業を通じ、高校生を対象とした積算業務の普及活動並びに、建築生産に於ける積算業務の重要性についてアピールして行きたいと思います。
今年の浜松工業高等学校積算授業について、ご紹介したいと思います。 (開催予定日)
第1回目 10月24日(水) 8:50~11:50
第2回目 10月31日(水) 8:50~11:50
第3回目 11月07日(水) 8:50~11:50
第4回目 11月14日(水) 8:50~11:50
第5回目 11月21日(水) 8:50~11:50
1回3時間×5回=15時間実施する予定です。(授業課題)
① 建築積算とは、何だろう
② 建築数量積算基準を知ろう
③ 数量積算を実際に経験してみよう
1. 基礎・地中梁・柱・梁
2. 壁・床版・雑・土間・土工・地業
3. 内装・外装・建具など
以上の様なカリキュラムにて、積算のご紹介から実演までを実施する予定です。他地域の工業高校に於きましても、この様な企画に御賛同して頂けるようでしたら、是非ご検討を願い致します。静岡部会としての活動を一歩でも前進出来ます様、建設業に働く人々への教育を目的とした講習会又、市役所や設計事務所並びに総合建設業及び工務店を対象とした、積算授業や勉強会・講習会も開催したいと思っております。どんな些細な事や10人程度の少人数でも結構ですので、東海北陸支部事務局までご一報願います。直ちに計画しご連絡致します。
三河部会だより
三河部会 橘 敞
去る3月30日(金)に建築士会岡崎支部、事務所協会岡崎支部と積算協会三河部会の合同で常滑市のINAXテクノトレーニングセンターへ研修見学会に参加しました。
39名の参加者がバス2台に分乗して行ってきました。参加者の約半数は女性でした。
設備機器の体感体験、商品知識の習得、施工技術習得等を詳しく説明を受けました。昼食は近くのうどん店で楽しみ。当支部の中根豊さんの乾杯で懇親することができました。次に、ライブミュージアムを見学し、私も初めて粘土で抹茶茶わん、湯飲み茶わんを作り、大変よい体験が出来ました。また、世界のタイル博物館等の自由見学も出来ました。
去る4月22日には建築士会岡崎支部総会、5月17日には事務所協会岡崎支部総会へ積算協会三河部会として出席いたしました。
岐阜部会だより
(有)エスム積算 松岡 重幸
平成19年4月18日(水)の午後6時30分よ り、JR穂積駅北口にある「市橋屋」にて岐阜部会 の平成19年度総会を、杉浦支部長、山本三河部 会相談役、道家事務局長を、来賓として迎え開催 しました。
議事に移り、第1号議案 平成18年度事業報 告承認の件、第2号議案 平成18年度会計報告 及び会計監査報告承認の件、第3号議案 平成19 年度事業計画(案)決定の件、第4号議案 平成 19年度予算(案)決定の件を審議して頂き、原案 どおり承認された。
承認決定された平成19年度の事業計画は、下記のとおりです。
平成19年6月27日(水) 勉強会 PM6:30より
8月25日(土) 研修旅行 1泊2日
8月26日(日) 研修旅行
10月17日(水)木造の概算 PM6:30より
12月12日(水) 忘年会 PM6:30より
平成20年2月13日(水) 三河部会と交流
3月19日(水) 反省会及び20年度予定
それから平成19年度(第14回)も、積算教室 を下記の予定で、岐南町三宅町民センターにて行いま す。
平成19年7月21日(土) PM1:00より
7月28日(土) PM1:00より
8月 4日(土) PM1:00より
8月11日(土) PM1:00より
8月18日(土) PM1:00より 以上、岐阜部会も頑張っております。
皆様の参加を、心よりお待ちしております。
北陸部会だより
北陸部会 笠谷 正
平成19年度北陸部会総会
平成19年5月12日(土)に金沢勤労者プラザにて開催されました。当日は石川県土木部営繕課の吉本担当、課長そして東海北陸支部から小野新支部長と杉浦前支部長の出席を頂き、20人の会員が参加して行われました。平成18年度の総会において「アスベストに関して」専門業者を外部講師として講演して頂き好評だったので、いろいろ要望があった中から,19年度は金属工事に関して、河上金物の古市次長と田近主任に講師をお願いしました。金属工事に関して積算の仕方・単価の捉え方等を中心にお話を頂きましたが、あまり形式に拘らず、座談会形式で行いましたので、研修会として全員参加のなかで金属工事の枠を超えて活発な議論が行われました。
今後共、会員の研修・勉強の場を提供して、皆様の積算技術・資質の向上を目指す自己啓発を支援することができればと考えています。
平成19年度 北陸部会の活動報告及び予定
① 地域別勉強会(福井)終了 平成19年5月26日(土)
参加者 30人 講師 宮西講習副委員長 「初級コース」
オブザーバー 塚田顧問、川崎副部会長、松平幹事
② 地域別勉強会(石川)予定 平成19年7月28日(土)
参加者20人締切り
場所 ラパーク金沢2階 日建学院金沢校教室
講師 宮西講習副委員長 「初級コース」 上記勉強会を9月にも予定しています。
③ コスト管理士関係
3-1「建築コスト管理ガイドブック」の講習会 平成19年9月15日 金沢勤労者プラザ
3-2 「コスト管理士」筆記試験 平成19年10月28日 名古屋
3-3 「コスト管理士」面接試験 平成19年12月9日 名古屋
筆記試験・面接試験については受験者が少ない為金沢で開催できません。次回からは受験者 を増やして北陸で開催できるようにと考えています。
④ 建築積算資格者関係
19年度建築積算資格者更新講習
平成19年11月10日(土) 金沢勤労者プラザ にて
⑤ 役員会その他
第3回 8月
第4回 12月(忘年会を兼ねる)
第5回 3月
北陸部会は会員の高齢化 若年層の資格者試験受験者の減少による会員数の伸び悩みに苦慮しています。研修会 地域別勉強会をとおし「建築積算資格者及びコスト管理士」に対する理解を深めて頂き会員数の拡大につながれば幸いに思います。
『支部報』原稿募集のお願い
広報委員会
拝啓
会員の皆様ますますのご繁栄のこととお喜び申し上げます。 平素は支部報「東海北陸」を御愛読いただきまして厚くお礼申し上げます。
当支部では、支部報の発行を年2回行っておりますが毎回役員及び委員からの記事で、新たなコーナーを設けたいと思っています。つきましては、会員の皆様の原稿を募集して当協会の支部報ならびにHPに掲載したいと思います。
尚、出稿していただいた内容は広報委員会により、掲載有無は判断させていただきますので誠に恐縮ではございますが、何とぞ事情を御賢察くださいましてよろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます。
1 発行部数 500部
2 配布先
a 静岡・愛知・岐阜・三重・福井 石川・富山に在住する会員
b 北海道・東北・関東・近畿・中国・四国・九州にある当協会各支部
c 東海・北陸管内の官公庁(整備局・県庁・市役所等)
d 東海・北陸管内の建築関係諸団体(建設協会・建築士会・建築士事務所協会)
3 掲載号数 年2回(出稿時期による)
4 掲載形式 A4版(半ページ又は1ページ)
5 掲載内容 御希望どおり (読者からのコーナー)
6 広告版下締切り 随時募集 以上
原稿は
〒460-0008
名古屋市中区栄 4-3-26 昭和ビル9階
社団法人 日本建築積算協会 東海北陸支部 事務局
TEL 052-264-0661
FAX 052-264-0662
E-mail toukaihokuriku@bsij.or.jp
編集後記
名古屋の高層ビル計画!
支部報の表紙及び特集として記載している名駅周辺の工事が進んでいます。
今回の支部報47号の表紙では、名古屋駅南側で工事中のモード学園スパイラルタワーズ掲載させていただきました。来年2月完成予定ということでらせん状の外観が分かるようになってきました。又、新聞には新たな工事の記事がありアクアタウン納屋橋の斜向かいに納屋橋ルネサンスタワーズの建設発表もありました。高さ160mの複合ビルと高さ140mの分譲マンションになる超高層ツインタワービルはJRセントラスタワーズに次ぐ内容です。着工はまだ先ですが、工事に入った段階から支部報でも記載したいと思っています。
現在は5棟のビルが遠くからでもはっきりわかるようになり、来年には5棟の高層ビルが朝靄の中で見えるようになると思われます。
ナニーニャ現象の影響で熱い時期になりますが皆様も体調管理には十分に注意し熱い夏を乗切って下さい。